CEO/エグゼクティブクリエイティブディレクター
COO/ブランディングディレクター
ブランドコンサルタント/
チーフアートディレクター
グロースパートナー/
コミュニケーションデザイナー
クリエイティブディレクター/
プロジェクトデザイナー
クリエイティブディレクター/
コピーライター
クリエイティブビジネスプロデューサー
アクティベーションディレクター/
クリエイティブビジネスプロデューサー
クリエイティブプロデューサー/
プランナー
アシスタントプロデューサー
アートディレクター(CASITA inc.)
エグゼクティブクリエイティブディレクター/
TEKOフェロー
1996年博報堂入社。SPセクションに配属され、自動車・飲料・流通・保険などのプロモーションプラニングに従事。クリエイティブディレクターとなってからは主に統合コミュニケーション領域に軸足を移し、多数の企業のマーケティング、コミュニケーションを担当。
その後、企業トップからの経営全般に関わる相談が増えてきたため、クリエイティブのフィールドを拡大。2017年に5人のクリエイティブディレクター・マーケティングディレクターとともに、企業価値向上をクリエイティブするGrowth Creative Studio「TEKO」を結成。リーダーとして企業活動全般のクリエイティブディレクションを中心に活動している。
WORK STYLE
若手時代は毎晩夜中まで働く(&飲む)を繰り返していたが、今は朝型にシフトチェンジして、ほぼ残業ゼロで1年※を過ごす。
※(自宅だとオンオフが切り替わらず集中できないので)リモートワークのメンバーも多い中で、基本的に毎日出社。
2008年博報堂入社。マーケティングセクションにて、食品、飲料、航空、通信、エネルギー、自動車、商業施設など様々な業界のクライアントの戦略設計やコミュニケーションプラニングを担当。企業や事業のビジョンライティングを起点にしたプラニングスタイルで、様々なプロジェクトに従事。2021年からTEKOに参加。ブランディング、マーケティング戦略設計、商品開発、コミュニケーション設計、インナー育成などの包括的な成長支援を行っている。また近年では、地域の老舗企業の経営再生を、収支改善計画から戦略設計、クリエイティブディレクションまで全体をコンサルティングする活動などにも携わっている。 WORK STYLE 日本の田舎の豊かさと、大都市の機能の両方を、常識を超えて生活に取り込むことがライフワーク。都心から通勤2時間以上離れた地域に家族で移住して、自然溢れる田舎暮らしと、日本企業を支援する都市仕事の両立を実践中。
日本大学芸術学部美術学科卒業後、1994年博報堂入社。様々なクライアントの広告制作に携わった後、2004年BARNBROOK DESIGN(LONDON)、2005年THONIK(AMSTERDAM)にて、グラフィックデザインに携わる。
帰国後、博報堂・HAKUHODO THE DAYを経て、2019年TEKOに参加。CMやグラフィックなどのマス広告だけでなく、商品パッケージや店頭什器、イベントブースなど、リアル領域でのアートディレクションまで幅広く手掛ける。
WORK STYLE
朝、家の玄関の掃除をし、草花に水をやり、鳥の声に気付きます。日々の暮らしの中で整理整頓をし、環境も気持ちも整った状態で仕事に取り組んでいます。
2010年博報堂入社。飲料、自動車、家電、化粧品メーカーなどにおいて、プロモーション領域を強みとしながら、統合コミュニケーションを数多く担当。2022年からは、博報堂のスタートアップ投資組織である博報堂DYベンチャーズにも所属し、キャピタリストとしても活動。また、女性にまつわる社会課題を解決することを目指し、キャリア・健康・ジェンダーなどの課題に取り組む「博報堂キャリジョ研プラス」及び「博報堂Woman Wellness Program」のリーダーとして、様々なクライアント業務、講演登壇、研究発表等も行う。
https://www.hakuhodo.co.jp/kyarijoken-plus/
WORK STYLE
子どもと一緒に家を出て、そのままカフェへ。街で暮らす人を見るのが日課です。子どもが寝た後に、お酒を飲みながらドラマを見るのが至福のひととき。
2011年博報堂入社。博報堂関西支社の営業局でエネルギー、流通、メディアのクライアントのマーケティング・コミュニケーションに従事。その後、プロモーションセクションに異動し、大手企業のプロモーションを数多く企画・実践。2016年にはYoung Spikes(メディア部門)で日本代表に選出され、Silverを獲得。 現在はTEKOにて化粧品、トイレタリー、スポーツブランド等のクライアントの数多くのプロジェクトデザインとクリエイティブディレクションを担う。受賞歴は、ACCフィルム部門ファイナリスト、JPMプランニング・ソリューション・アワード金賞他。「販促会議企画コンペティション」審査員。 WORK STYLE よいアウトプットを生み出すための、効率と非効率の使い分けがモットーです。今年から土曜日+αは大学院でアントレプレナーシップを学んでいます。
2012年博報堂入社。HAKUHODO THE DAY等を経て、2019年TEKOに参加。外資系プレミアム自動車ブランドや先進テクノロジー企業を担当。マーケティング・コミュニケーション領域だけでなく、インナーコミュニケーションのためのVMVや新商品開発のためのブランドコンセプトなど、企業活動全体のクリエイティブワークに携わり、企業価値向上と評価形成を行う。受賞歴はACC TOKYO CREATIVE AWARDS マーケティング・エフェクティブネス部門 総務大臣賞/ACCグランプリや日経広告賞、毎日広告デザイン賞など多数。 WORK STYLE 早寝早起き。毎朝30分のジョギングが日課。「クリエイティブは才能ではなく、態度と習慣」をモットーに、安定感とスピード感を重視してアウトプットを出していきます。子育て中のため、朝の時間と夕方以降の時間はオフとして、メリハリをつけて仕事に取り組んでいます。
2013年博報堂入社。大手飲料メーカーのクリエイティブ、マーケティングプロデュースに従事したのち、博報堂九州支社に異動。九州全域の様々な企業や自治体を担当し、マーケティングコミュニケーションに止まらず経営のサポート、新事業開発、地域発プロジェクトなど、多岐にわたるクリエイティブビジネスに携わる。2020年TEKOに加入。企業規模、業種、エリアを問わずあらゆるタイプの企業をクライアントとして寄り添い、幅広い業務に対応できることが強み。
現在はTEKOにてクライアントの成長サポートならびにアライアンスパートナーとの協業推進を行っている。
WORK STYLE
「迷ったら面白い方へ」をモットーに、都心からアクセス抜群の人気観光地・熱海に移住。ビジネスパーソンとして、女性として、母として、新しくて面白いワークスタイルを模索&実行中。大好きな海に囲まれ、まいにち温泉に浸かっているので、機嫌が良い。
東京藝術大学大学院(先端藝術表現)を卒業後、2015年博報堂入社。プロモーションセクションに配属となり、大手自動車メーカーや飲料メーカー、化粧品メーカーなどのプロモーションを多数担当。その後活動領域を広げ、現在はTEKOにて様々なクライアントの広告やPR、デジタルコミュニケーションなど、統合クリエイティブにプラナーとして携わりながら、クリエイティブプロデューサーとして企業成長全般を支援するプロジェクトを推進している。受賞歴は交通広告グランプリやイベントアワードなど。 WORK STYLE 馬の世話が生活の一部に。自然の中の生活と、都会の中と、半分ずつ生きて仕事しています。プロモーションの企画が社会人のスタートだったので、実際に行く・見る・味わう・聞く・嗅ぐという体験を仕事の中でも大切にしながら遠回りすることを怖がらないで仕事しています。
2021年博報堂入社。入社後は日本中央競馬会(JRA)を主に担当し、デジタル領域を中心に、マーケティングやクリエイティブワークに従事。2024年にTEKOに加入。TEKOクライアントのブランディングワークのプロデュースやプランニングを担当。またTEKOのビジネス開発やネットワーキングにも取組み、全国の地域金融機関等などとの新たな活動のビジネスデザインにも携わっている。 WORK STYLE 結婚を機に肉体改造に取り組んでいます。寝る前にほんの少しだけ盛り上がってきた大胸筋を見て、効果を実感することが日課です。TEKOにジョインしてからは、“何事にも、まず触れてみる“ことを大切にしながら仕事をしています。
2020年にディー・クリエイト、2021年に博報堂プロダクツ、と主に博報堂グループでの様々なブランディングやプロモーションに携わった後、2024年にTEKOに加入。現在はCEOアシスタントとクライアントワークのプロデュースを担当。またTEKOが提携する様々なプレーヤーに関わるビジネスプロデュースにも従事。TEKOのビジネス全体を推進、サポートしている。 WORK STYLE 朝型生活にシフトチェンジ中。一緒に働く人が働きやすいと思ってもらう事を大切に、日々仕事に取り組んでいます。プライベートは愛犬との時間を大切に毎日過ごしています。
武蔵野美術大学テキスタイルデザイン学科卒業後、2012年博報堂入社。2019年よりTEKOに参加。 統合コミュニケーションの企画制作、企業・商品のブランディングにデザイン基点で携り、 CMやグラフィック、ロゴやキャラクターデザイン、商品パッケージなど様々な領域でのアートディレクションを手掛ける。2020年より武蔵野美術大学 マーケティング講師担当。受賞歴はACCフィルム部門ゴールド・地域賞受賞/アドフェストFilmcraft アニメーション部門受賞/日経広告賞優秀賞・読売広告賞など多数。2024年に独立し、現在はCASITA inc.にて代表を務める。 WORK STYLE 早起き。毎朝子供2人分のお弁当と朝ご飯づくりを体調/栄養面/彩り/食べやすさ考慮しつつ10分以内で作るよう課している(自分は白湯)。子供の生活スタイルが流動的なため、流動的でも止まらない仕事の体制と進め方をつくり、余裕のある豊かなクリエイティブを目指しています。
1996年博報堂入社。コピーライターとして広告制作からブランド開発、企業再生まで多様な業務を担当。クリエイティブディレクターとして外資系のTBWA HAKUHODO、ロサンゼルスのCHIAT DAYに出向、グローバルブランディングを実践。その後、博報堂グループのスタートアップスタジオquantumでスタートアップや大企業の新規事業開発を支援。2017年にTEKOの立ち上げに参画。2020年、博報堂を退職し、スタートアップ企業で広報責任者を務めた後、2023年独立。
現在は博報堂ならびにTEKOにて、フェロー/エグゼクティブクリエイティブディレクターを務める。
(株)ホームネットの新企業ビジョンの策定(株)ホームネット(株)ホームネットの新企業ビジョンの策定。ビジョニングとプロデュースを担当。 焼きいも移動販売「焼きいもGO!」(株)ポテトかいつか(株)ポテトかいつかの焼きいも移動販売サービス「焼きいもGO!」。プランニング&プロデュースとクリエイティブを担当。 メルセデス・ベンツ日本(株)/ 星野リゾートメルセデス・ベンツ日本(株)と星野リゾートのカーシェアリングサービス。プランニング&プロデュースとクリエイティブを担当。 ドライビングツール「マチタビnavi」メルセデス・ベンツ日本(株)smart20周年を記念した新しいドライビングwebサービス「マチタビnavi」。プランニング&プロデュースとクリエイティブを担当。 カーシェアリングサービス「Tap! Mercedes!」メルセデス・ベンツ日本(株)メルセデス・ベンツ日本(株)の新しいカーシェア事業、「Tap! Mercedes!」のプランニング&プロデュースとクリエイティブを担当。 グループビジョンの作成3社の共同体のビジョンの策定。プランニングとクリエイティブを担当。コーポレートリブランディング(株)イーオンのリブランディングのプラニングとクリエイティブを担当。ヒトトヒト・ホールディングス新会社の社名、CI開発~ローンチプラン、ブランディングを担当。ブランディング&コミュニケーション薩摩酒造株式会社薩摩酒造の企業資産でもある「樽貯蔵へのこだわり」を、広告クリエイティブで可視化。(第45回鹿児島広告協会賞・最優秀広告賞)ソーシャルアクションのサポート一般財団法人日本立地センター全国のスポーツクラブと様々な企業が参加する新規事業開発のためのマッチングイベントのプラニング&プロデュースを担当TEKO大澤(ECD)が登壇デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社と協働都市ブランディング加賀市株式会社オールウェイズ(株)オールウェイズのコーポレートブランディングをサポートしました。株式会社ABE MOTORS
TEKOは通常のマーケティングやクリエイティブサポートに加え、クライアントの“CMOとして”成長戦略の立案とその実行全体をサポートするサービスを提供しています。
多くの企業成長に関わってきたプロフェッショナルが経営者や経営層との定期的なミーティングを通じて、企業成長を中長期的にサポートします。
TEKOのサービスの特徴のひとつは、広告やプロモーションなどの一般的なマーケティング領域以外にもクリエイティビティを活用することです。
経営層から社員へのメッセージや、顧客との商談に使う営業ツールなど、クリエイティビティが活かせるあらゆる場面において、企業活動全般(経営)をクリエイティブするサポートを提供しています。
あらゆる業界でコモディティ化が進む現代においては、競合との差別化に悩んでいたり、人材確保に苦戦していたりする企業が多数あります。
この状態から脱却するためには、企業の今の価値(ブランド)と将来(ビジョン)を改めて明確にする必要があります。ブランドとビジョンを可視化することで、社員や顧客、社会からの期待が生まれ、それが成長の推進力になるからです。
TEKOは社外からの客観的な視点でその企業が持つ価値を再定義するサポートを多数行っています。
今、多くの企業が新規事業の開発やデジタルトランスフォーメーションに取組み、事業転換による企業成長を目指しています。ですが一方で、現行事業と新事業の両立や社内や関係者の理解促進など様々な課題があり、事業転換が思うように進まないことも少なくありません。
TEKOでは、企業の既存アセットを活かした新規事業アイディアの立案や導入、DXの際の社内外の能動的なアクション誘発など、様々な方法でクライアントのトランスフォーメーションをサポートしています。
企業が抱える課題が複雑化・高度化する現代においては、複数の企業が協働してその解決に取り組むケースが増えてきています。
TEKOでは多くの企業が参画しやすい活動コンセプトの開発から共同事業のビジネスプランの開発まで、ビジネスアライアンスのプロデュースを、クリエイティビティを活かしてサポートしています。
TEKOではもちろん、一般的なマーケティングやクリエイティブのサポートも行っています。
TEKOには通常の広告制作やマーケティング戦略の立案、プロモーションやインナー活性化、デジタル領域のクリエイティブなど、多様な領域のプロフェッショナルが集まっており、クライアントの課題や目標に応じて、随時最適なチームを編成し、幅広いマーケティング&クリエイティブを提供しています。
西尾義隆様(代表取締役)・中山隆志様(取締役副社長)
西尾義隆様(左)、中山隆志様(右)、リニューアルしたロゴをバックに、同社エントランスにて
さくらさくプラスという会社について教えてください。
西尾
2009年の創業以来、社会問題となっていた「待機児童問題」の解決に取り組むべく、特に課題が深刻な東京に集中し、約10年で約90箇所の保育施設を開設・運営を行って参りました。
さらに、施設運営で培ったノウハウを活用し、新しい事業にも積極的に取り組んでいます。
昨今では、人口減少による働き手不足が大きな社会課題になっていますが、社会・経済の維持、発展のためには、現在増え続けている共働きの方々が安心して仕事に取り組めるようにしていくことが重要だと考え、そのためのサービスの拡充も進めています。(参考:さくらさくプラスHP)
今回TEKOのサポートを受けてみようと思った理由は。
西尾 関心を持った理由は、投資家など社外ステークホルダーの企業評価を高めたいと思ったからです。ただ、(TEKOから話を聞き)経営者として、今後の事業を考えていったり、将来に向けた指針を作ったりする上で“頭の整理”ができるのではないかと感じたことも、大きな理由の1つです。
中山 保育施設の開設・運営を基盤としながら、事業多角化を本格的に進めている中でTEKOさんのご紹介を受けました。こういった企業価値の発信は、必要なタイミング、最適な時期があるように思います。
実際にTEKOの提案やブランディングワークを体験してみた感想は。
中山 最初に我々や社員へのインタビューをして頂いた後、初期仮説の提示を頂きましたが、その発見が非常に大きかったと思っています。さくらさくプラスという企業の成長可能性を客観的に再認識できたことで、そのあとの一連のブランディングワークは非常にスムーズだったように思っています。
西尾 私たちのことをよく研究して頂いていると感じました。さくらさくプラスについて分かりやすく整理して頂いたことで、自分たちに足りていないこと等も改めて認識できました。
今回、創業以来のロゴを変え、新しいスローガンも定められましたが、その目的や大事にしたことは何か。
西尾 社名には愛着もあり、これを変えることはイメージしませんでした。一方で、創業時と比べると、事業内容は大きく拡張してきており、それを伝えていくために、ロゴをリニューアルし、新しいスローガンを掲げることにしました。どちらも、現在のさくらさくプラスという企業を表現できるかを一番意識しました。
中山 ロゴに関しては本当に幅広く考えたので、決める上ではかなり悩みましたが、(HPや名刺などだけでなく)オフィスエントランスなど、様々な箇所の印象が新しくなっておりますし、良いロゴになったと思っています。
新しいスローガンやロゴに関して、社内外の反応は。
西尾 これまでのロゴは(さくらさくプラスという社名をモチーフに)桜の花びらのデザインしたものでしたが、今回、桜の木をモチーフにしたもので事業の成長・拡張を伝えようとしていますが、実際にお客様に「木になって咲いているんですね」と言っていただいたこともありました。こういうイメージが伝わっていくのは狙い通りだと思っています。
中山 名刺も評判がいいですし、社内も、女性が多い職場なので、優しい・柔らかい感じがいい、という声を耳にしています。
新しいスローガンやロゴになって、変わったことは。
西尾 社外のステークホルダーに対しては、とにかく私たちの会社の説明がしやすくなった、ということが一番大きいと思います。今までは「保育園だけ」というイメージが強かったのですが、このスローガンや新しいロゴをきっかけに、事業が拡張してきていることなどが伝えやすくなっています。また、社内に対しても、「保育園の開設・運営を基幹としながら、新しいことにチャレンジしていく」ということをより一層意識してもらうきっかけになったのではないかと思っています。
最後に、今後のビジョン等、改めてお聞かせください。
西尾
日本では今、共働きのご家族が年々増えていますが、働き手不足は依然深刻な課題になっています。さくらさくプラスは高品質な保育園をさらに増やし、より多くの方々が安心してお子様を預けられる環境を創ることを主軸にしながら、共働き家族の皆様のニーズを把握し、その課題解決につながる事業を拡大していきます。
日本の経済・社会の発展に貢献しながら、企業としても成長していきたいと考えています。
大洞龍真 住職
無量寿山 光明寺は岐阜県に本坊を構える浄土真宗のお寺で、現在は京都本院の瑠璃光院、東京本院の新宿瑠璃光院のほか、東京町屋、千葉、埼玉、宇治、沖縄に別院があります。各お寺の個性を活かしながらも、光明寺の魅力を発掘し、効果的に発信することを目的として、このプロジェクトがスタートしました。
光明寺はどのような特徴があるお寺ですか?
光明寺では、現代に生きる人々に仏教を通して心の安らぎを届けたいという思いを実現するために、千葉、東京、京都、沖縄と寺院を建立し、それぞれの地で心の拠り所となるための活動を展開してきました。
「仏教を通じた心の安らぎの場」「美術や音楽を通じた文化・芸術の舞台」など、昔からお寺が担ってきた役割を通じて、今の時代を生きる心のやすらぎを提供するお寺であるということが、活動の根本にあります。
TEKOにサポートを依頼することを決めた理由や背景を教えてください
従前から、お寺の活動をさまざまな方法で広く発信していく必要性を感じていました。お墓や納骨堂を提供するお寺として「供養の場所がある」という点を多くの方に伝えるための広報活動は行っていましたが、同時に『光明寺全体』をどのように伝え、まとめるかについては「ブランディング」の視点が必要だと考えていました。
光明寺は各寺院で個性を持っていますが、「一つの光明寺」として全国的に共通するコンセプトや特徴、魅力は何かということを考えていたときに、ブランディングの専門家としてのTEKOを紹介していただきました。
TEKOの一連のワークで印象に残っていることを教えてください
最初に説明を受けた際、「魅力の発掘」から価値を言葉にしていくプロセスを大事にしているとの話があり、それに取り組んでもらうことになりました。外部から客観的な観点で、お寺の行事やイベント、これまでの広報資料の分析をしてもらい、さらに僧侶や職員へのインタビューを通じて、光明寺の魅力や良さを再発見してもらい、改めてお寺の価値を発掘してもらえたことが非常に印象に残っています。この作業は私たちだけではできなかったと思います。
インタビューの結果を受けてどう感じましたか?
インタビューの結果、大きな認識のズレはなかったものの、私たちが漠然と思っていたことが明確に示され、実際に言語化されることでより具体的に理解できました。さらに、職員がしっかりと自分たちの意志を持ち、日々業務のあり方について考えてくれていることが改めてわかりました。また、自分たちの組織の魅力について改めて考えるようになり、さらなる発信を行動に移すきっかけとなりました。
新たなブランドメッセージ開発のワークではどのようなことが印象に残っていますか?
本質を抽出して、それを発信するためのデザインを見る側の立場から考えていくというプロセスが印象に残っています。また、外部に何かを伝えていく際に、その「ターゲット」や「タイミング」を考察し、現状を理解するワークが非常に有益でした。どのタイミングで、誰が、何を求めているのかを文字化し、整理する作業をTEKOと共に行えたことがとてもありがたかったです。このワークは、お寺の事業について、どのフェーズで何を進めていくべきかを明確にし、計画的に進めるために役立っています。
新しく制作したコピーやデザインについてはいかがですか?
お寺という性質上、過度な商業的なアピールはふさわしくなく、節度を保ちながら訴求力のある呼びかけを行っていくことが難しいと感じていました。しかし、「だから、やすらぐ。」という私たちが大切にしている心の拠り所を提供したいというテーマに合ったコピーを作成してもらい、議論を通じて方向性を見出すことができました。自分たちだけでは保守的・伝統的な考えの延長線上にとどまっていたと思います。また、コンセプトデザインだけでなく、ビジュアル・イメージの重要性を再認識しました。
現在の反応はいかがですか?
今回制作していただいたものは、外部に発信するために役立つだけでなく、職員全体のモチベーションを高め、方向性を明確にするためにも非常に有益でした。これまでのワークを一言で表現するなら、「私たちの本質、魅力を”ひとことで、そしてひと目で表す”」ということだと思います。
そして、出来上がったHPやチラシは知り合いや関係者から「スッキリしたデザイン」「光明寺全体がよくわかるサイト」と好評を得ています。これをもとに自信を持って自分たちを発信し、コンセプトを活用していくという新たなフェーズに入ったと感じています。
今後の展望を教えてください
もっと多くの方々にお寺に足を運んでいただきたいと考えています。現在、お寺を訪れるのは主にお葬式や観光が中心ですが、「仏教の教えを通した心の安らぎ」「美しい風景などに触れる目の安らぎ」「声明や瞑想などを通した身体の安らぎ」を求めて光明寺を訪れていただけるような機会を作り、積極的に発信しています。その結果として、訪れた方々がお寺との縁を深め、その輪が広がっていくことを期待しています。
また、発信を続けるためには「知られていない魅力を知ってもらう」ことが重要だと考えています。今回のプロジェクトは、新しいお寺の方向性を考えるにあたって、どのコンセプトに進むべきかを決める際に、非常に参考になりました。将来を担う若い世代にも足を運んでいただき、お寺の魅力を知ってもらえるように、今後も発信を続けていきたいと考えています。